こんにちは!オケ丸です。今を去る1,989年の発表以来、この曲は昭和を代表する失恋ソングの金字塔として令和の時代まで愛され続けている「M」です。歌っているのは我らが大ファンのプリンセスプリンセス!イントロが流れた瞬間、甘酸っぱくも切ない「あの頃の記憶」が鮮明に甦ってくる方もいるでしょう。この曲を単なる「懐メロ」に終わらせず、聴き手の涙を誘う名唱にする秘訣は、技術以上に**「実体験に基づいた物語」**をどう声に乗せるかにあります。今回はそんなプリプリ世代の男女が、マイクを持った瞬間に思わず力がこもってしまう、「M」のドラマチックな歌い方を徹底的に解説して行くからね。
なぜ「M」は色褪せないのか?
1,989年の発表からすでに35年以上が経った今でも、カラオケランキングの上位に君臨し続けているプリンセスプリンセスの代表曲「M」。
この曲が私たちの心に深く食い込んでいる最大の理由は歌詞に込められた「痛いほどのリアリティ」にあったのです。
なにを隠そう、個の曲はドラム担当の富田京子さんが当時実際に体験したイニシャルが「M」の男性との関係を曲にしたものだったです。
当時、失恋のドン底にいた彼女に、ボーカルの岸谷(奥居)香さんが京子さんに「その気持ちを曲しょう」と声をかけたのがきっかけとなりこの名曲が誕生したのです。
「消せないアドレス」や「あなたのいない右側」といった描写は単なるフィクションではなく、当時の彼女が実際に体験し涙を流したからこその結晶なのです。
プリプリ世代にとって、この曲を歌うことは単に娯楽にとどまりません。
イントロを聴いた瞬間に私たちはあの頃へと一瞬にタイムスリップしてしまうのです。
- 全身全霊で恋をして、全力で傷ついてしまった記憶。
- いつも強がりながらも、心の中では「いつも一緒にいたかった」と叫んでた夜。
実は、そんなきれい事だけではす済む訳がないドロドロした未練、寂しさを岸谷さんのパワフルでかつ繊細な歌声が彼女(京子さん)の全てを肯定してくれたのです。
だからこそ、今でもマイクを握れば、当時の情熱が沸き起こり想い出しては熱くならずにはいられないのです。
Aメロ・Bメロの極意
サビの部分で感情を爆発させるためには、前半のAメロ・Bメロでいかに「孤独な世界観」を作れるのかが勝負の分かれ目です。
ここであまりド派手に歌いすぎないことです。
でないと後半の盛り上がりが台なしになってしまうのです。
プリプリ世代の心に響かせるための繊細なアプローチを確認して下さい。
そこでまず「一人の部屋で日記を読み返している自分」を想像してみて下さい。
- 語りかけるような低音Aメロの「いつも一緒にいたかった」という歌い出しは、誰かに聞かせるためではなく、自分自身に言い聞かせるような独り言のトーンで始めます。
- 母音を丁寧に置く「あ・な・た」など、一文字ずつ母音を意識して丁寧に発生することで、歌詞のもつ言霊が聴き手の心にじわじわと染み渡ります。
そして、テクニックとして最も重要なのが「言葉の終りの処理」です。
「~だった」「~見えない」と言った語尾を強く切りすぎず、吐息を混ぜるようにして、音が消え入る瞬間の「余韻」を大切にしてください。
この「消え入りそうな弱さ」こそが、聴いている人の「守ってあげたい」という感情を揺さぶり、切なさを倍増させます。
Bメロでは、少しずつ感情の波を大きくして行くのですが、まだ「強がり」の中にいる状態です。
淡々としながらも、胸の奥であいつ想いがこみ上げてくるような「静かな熱量」をキープしましょう。
サビの感情表現
ここではついに訪れるこの曲のクライマックス。
サビの「♪愛してた~」や「♪いつも一緒にいたかった」を、あなたはただ声を張り上げて歌っていませんか?
プリプリ世代の心を揺さぶるには、単なる音量ではなく、心の底から抑えきれずにあふれ出した「感情の爆発!」を表現することが重要です。
岸谷さんの歌唱をイメージする際のポイントは、「パワフルさと繊細さの共存」にあるのです。
チェストボイスからミックスボイスへ高音域でも細くなりすぎず、胸に響く力強さを保ちながら、切なさを乗せた伸びやかな声を目指しましょう。
「しゃくり」と「ビブラート」の魔法語尾に少しだけ「しゃくり」を入れたり、震える様なビブラートを加えることで、泣き出しそうな、それでいて凜とした女性の強さを演出出来るのです。
特に注目したいのは、「リズムの芯」です。
「M」はバラードでありながら、バンドサウンドとしての力強いビートが刻まれているのです。
感情に流されてリズムがダラダラと遅れてしまうと、聴き手に重苦しい印象を与えてしまいます。
一音一音をしっかりとリズムに乗せ、凜と歌い上げることで、曲の持つ「強がり」と「未練」の葛藤がより鮮明になります。
サビの最後、「M」の文字に指を這わせるような切なさを込めて、声をそっと抜く(ディミヌエンド)テクニックを使えば、聴き手の涙腺は間違い無く崩壊することでしょう。
感情を乗せる仕上げ
いよいよ曲はクライマックスへと向かいます。
ここで最も大切なのは、技術を越えた「没入感」です。
「M」というタイトルの象徴でもある、アドレス帳「Mのページを指でたどっているだけ」というフレーズ。
ここをどう歌うかで、そのごの余韻が全く変わってきます。
プリプリ世代の私たちが、この曲の最後に一番表現したいのは、「強がりと弱さの同居」ではないでしょうか。
「名前を呼んで」という幻聴 歌詞にある「あなたの声を聴きたくて」という切実な願い。ここでは、実際に相手の声が聞こえてくるような、あるいは自分の名前を呼んでほしいという震えるような願いを声に乗せます。
「M」という響きの扱い 誰にでもある「忘れられないイニシャル」。サビで登場する「M」のの響きは、強調し過ぎず、かといって軽く流さず、大切に、宝物に触れるように発音しましょう。
最後のフレーズ「いつまでもあなたしか見えない 私も」では、声を無理に張り上げず、むしろ「星が森へかえるように」自然に消えていく引き算の美学なのです、ここを意識してくださいね。
歌い終わった後、カラオケルームにフッと静寂が訪れるような、そんな「間」を恐れないでね。
「もう叶わない想いなら あなたを忘れる勇気だけ欲しいよ」
この歌詞に象徴される、現実だけを受け入れようともがいている女性の心の葛藤を貴方自身の人生の経験を重ねてこの歌にぶつけてみて下さいね。
綺麗に歌おうとすることなく、一瞬の声の震えや、詰まるようなブレス(息継ぎ)こそが、聴き手の涙を誘うという最大のスパイスになるのです。
まとめ
プリンセスプリンセスの「M」を歌いこなすために最もたいせつなことは、技術を披露することではありません。
歌詞に宿る「実体験の重み」にそっと寄り添うことなのです。
富田京子さんが体験した切実な失恋から生まれたこの曲には、綺麗事ではない、切実な未練や寂しさが詰まっているのです。
Aメロ・Bメロでは静かに独り言のように語りかけ、サビではグッと抑えていた感情を解き放つ……この「静と動のコントラスト」こそが、プリプリ世代の涙を誘う最大のポイントなのです。
「名前を呼んで」というフレーズに込める繊細なニュアンスや、フッと消え入るような語尾の処理を意識するだけで、あなたの歌声はただの「カラオケ」から一遍のドラマへと進化して行くのです。
完璧に歌おうとする必要はありません。
あなたの人生の記憶をちょっとだけマイクに乗せてみてください。
その「震え」こそが聴く人の心に深く染み入るのです。
最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。
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